妊娠・出産と骨盤底弛緩の関係
女性の尿失禁の多くは骨盤底の筋肉のたるみからくるものです。 そして骨盤底を弛緩させる最大の原因は妊娠、そして出産。 おなかに力を入れることでおこる尿失禁、 いわゆる腹圧性尿失禁をおこしてしまう方のほとんどは、出産経験のある方だといいます。
もっとも妊娠中の尿もれはほとんど生理現象に近いものといってもいいかもしれません。 ある統計によると妊婦の約6割が尿もれを訴えているといわれています。 骨盤底が最も損傷を受けるのはなんといっても出産のとき。妊娠中におこる尿もれは、 たいていお産が終わると直ることが多いそうですが、骨盤底に関していうとお産による変化がどうしても残ってしまい、 これがのちのち尿もれ・尿失禁を起こす原因となるのです。
尿失禁を予防するには出産時の骨盤底の防護が大事。適切な時期に手を打って、 まずは原因をつくらないように予防することが大切だということ。そして骨盤底を大きく壊れるのを防ぐには、 できるだけお産を長引かせないことが重要です。